チョークカラーと呼ばれる犬の首輪をご存知でしょうか?
これはリードを引く事で首輪が締り、リードを緩めると同時に首輪も緩むという物です。
首輪が閉まると聞くとなんだか物騒に聞こえるのですが、勘違いしてはいけないのはチョークカラーの首輪は、脱着を容易にするものでもなければ、言う事を効かない犬の首を絞めつける為のものでもないという事です。
チョークカラーは『タッチ』と同じ原理で使用します。
以前、犬への注意方法として『タッチ』を紹介しました。
これは問題行動を起こした犬に素早く触れる事で、犬の気をそらし「その行動は良くない事だ」という意思を伝えるものでした。
チョークカラーはまさにこの『タッチ』をリードと首輪を使って行う物なのです。
簡単にチョークカラーの使い方を解説していきます。
関連記事
⇒犬を注意するベストな方法『タッチ』とは?
使い方は弾くようにリードを引きます。
注意するタイミングについては、前回の記事を参考にしてみて下さい。
使用のコツは犬が問題行動を起こした瞬間、リードを弾くように"パンっ!"とリードを引きます。
瞬間で引いて、すぐに緩める。
間違ってもグイグイ引っ張って首を絞めるけるような使い方をしてはいけません。
手で行う『タッチ』と違って、自分の姿勢を変えずに意思を犬に伝える事が出来る為、散歩中などは非常に便利なのです。
弾く方向は真上か、横向きに。
リードの引き方として、チョークカラーの使用の有無に関係なく、真後ろの引くと犬は前進しようとしてしまいます。
リードを引く方向は前へ前へ出て行く気持ちを止めるなら"真上"に引くと効果的です。
つまり前足を一瞬、フッと上に持ち上げる感覚です。
これで前に突っ込もうとする気持ちが止まります。
問題行動に対して気をそらさせるには横向きに弾きます。
これは『足払い』です。
前足の力を払ってしまう事で、犬の体制が崩れます。
これにより犬の気がそれます。
このリードの引き方にチョークカラーを併用する事で、信号として意思が伝わりやすくなるのです。
チョークカラーには2タイプあります。
■フルチョーク
ベルトと同じ原理です。
リードを引く事で首輪の直径がダイレクトに縮まる事で、犬に意思を強く伝えます。
プロの訓練師により訓練中の大型犬に使われる事が多く、フルチョークの首輪と通常の首輪をそれぞれ付けて使用されます。
イメージとしては馬の鞭といった所でしょうか?
■ハーフチョーク
お洒落で可愛いデザインの物が多くでています。
リードを引いた際、首輪に連結されたチェーンの長さが変わる事で絞まる仕組みになっています。
伝わる力が非常に弱い為、一般の人でも安心して使う事が出来ます。
通常の首輪と併用する必要がなく、チョークカラーを使うならこのタイプをオススメします。
チョークカラーを正しく使用して、犬とコミュニケーションを取りましょう。
ハーフチョークの物であれば可愛いデザインの物が沢山出ています。
チョークカラーは犬とミュニケーションを取るためのアイテムです。
言葉であーでもない、こーでもないと言った所で犬には伝わりません。
チョークカラーを使いこなす事で愛犬との心の距離がグッと縮まりますよ。