犬の問題行動を注意する時、どんな方法を取っていますか?
大きな声で怒鳴ってしまう?
思わず手が出てしまう?
抱きかかえてその場から去ってしまう?
犬を注意する方法は人間とは違い、手法を間違えてしまうとしつけが入らないばかりか、
問題行動がエスカレートしてしまう場合があります。
犬に「ダメ!」を簡単に教える『タッチ』を覚えよう。
前回、犬に物事を認識させる方法として『関連付け』を紹介しました。
犬は人と違うという事をまず理解するようにしましょう。
大きな声は「応援されている!」、抱きかかえるといった行動は「良い事があった」というように、この『関連付け』という行動により、「褒められている」と勘違いして覚えてしまう可能性があるのです。
犬に「ダメだよ」という事を教える簡単な方法に『タッチ』というものがあります。
方法は単純で、問題行動を起こした瞬間、犬に軽くタッチするだけです。
タッチにより犬の気をそらす
タッチの目的は犬の気をそらさせる所にあります。
タッチする箇所は『首』『背』『大腿』あたりがタッチしやすく効果的です。
『タッチ』を繰り返し行う事で、
「問題行動をおこしたら気をそらされた」
このように犬は行動を関連付けて認識します。
自分の行動を邪魔されるのが嫌なのは人も犬も同じです。
問題行動に対して『タッチ』を繰り返す事で、自然とその行為をしないようになってくるのです。
『タッチ』の際、注意したい事
叩いたり、撫でたりしてはいけません。
また、話しかけるような行動は誤解した関連付けをしてしまう事があるので避けましょう。
余計な感情を一切入れずに、冷静に素早くタッチ。
ここに、「メッ!」とか「シッ!」といった音のような言葉を加えると効果的です。
注意は実はとても簡単な事
犬へ注意する方法は以外にもシンプルで簡単な物なのです。
目くじらを立てて怒る必要はないので飼い主側もたいしてエネルギーを使いません。
なかなか犬の問題行動が治らないという方は、注意の仕方が間違っているのかもしれません。
一度しつけの方法を見直してみてはいかがでしょうか?